ばね指とは?

 

ばね指とは、指に起きる腱鞘(けんしょう)炎です。

指の腱鞘が何らかの原因でむくんで厚くなったり、硬くなったりすると、腱鞘とその中を通っている屈筋腱がこすれ合い、炎症のために腫れてきます(腱鞘炎)。このため、腫れた部分が引っかかって、指を伸ばそうと強い力を加えると「カクン」と跳ねるようになります。このように発症するのがばね指です。

 

ばね指になる原因として、次のような事が考えられます。

 

ばね指の原因

手指の使い過ぎ
仕事、趣味、スポーツなどで指に負担がかかり続けると、バネ指の原因となります。代表的なところでは、編み物、庭仕事、ゴルフなどがあげられます。近年では、長時間のパソコン操作によるバネ指もよくみられるようになりました。

 

老化
加齢によって、腱や靱帯性腱鞘の動きが悪くなると、これといって指に負担をかけていなくても、バネ指になることがあります。

 

その他の病気
糖尿病や関節リウマチ、腫瘍など、ほかの病気が原因でバネ指になることもあります。特に、関節リウマチの場合、複数の指に同時に症状が出ることも珍しくありません。

特に、手を反復して使用することがほとんどの原因です。それ以外の原因として、関節リウマチ、結核、細菌感染が原因の化膿性腱鞘炎などがあります。小児に多い母指のばね指の場合、原因は不明です。

 


症状

最初に出るのは、手指に痛みや違和感(引っかかり、こわばり)がある、指の曲げ伸ばしがしづらいといった症状です。
本人の意思と関係なく、指がバネののびるようにピンッと一気に動く症状がみられたら、病気が進行していると考えていいでしょう。さらに進行すると、指がまったく動かせなくなることもあります。また、朝起きた時に症状がもっとも強く出て、時間が経つにつれて楽になっていくのもバネ指の特徴です。

 

一般的な治療法

まずは、症状の出ている指をサポーターで固定するなどして、指が動くことによる刺激を与えないようにします。また、長時間連続して指を使うことを避ける事です。
こうした処置をしたうえで数週間安静にしていれば、自然と症状が治まっていくことも多くあります。
ストレッチなどのリハビリで腱の通り道を広げたり、腱とつながっている筋肉の柔軟性を出したりすることも有効です。

 

では、安静にしていても改善が見られない場合は、どうすれば良いでしょうか?

 

ここで考えなければいけないのは、なぜ腱鞘炎、ばね指になるまで腱と腱鞘の摩擦が増えたのかということです。
そして、なぜ炎症を起こし、腫れるまでの間に回復出来なかったのかということです。

 

その答えは、体内循環の悪化です。

手指の異常として知られる腱鞘炎、ばね指ですが、その根本原因は手指ではないのです。
循環の悪化することで回復力が低下することにあるのです。
本来、多少の摩擦で炎症を起こしても、すぐに回復できるように身体は設計されています。
その回復力が低下していると、炎症の回復よりも摩擦が勝り、悪化の一途を辿ることになります。
つまり、体内循環の改善を行うことが、身体を回復させ症状の軽減を早める事になるのです。

 

体内循環を改善するためには、次の点を診ていく必要があります。

関節の歪み
肩、肘、指の関節に負担がかかる事で関節に歪みが生じ、正常な状態で動かせていません。
歪みを戻して、正しく動かせるようにしなければなりません。

筋力の低下
正しく指や腕が使えないほど、捻じれが生じて硬くなっています。
硬くなると伸び縮みが出来ないため筋力が低下するので、硬さを取る必要があります。

自然治癒力が低下
身体に硬さや歪みがない状態でないと、本来のように寝ても回復していきません。
睡眠の質を高めることで、改善も早まります。

 

以上の点を診ていけば、体内循環は改善していきます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ばね指になってしまう事は、あくまで結果でしかありません。
体内循環が正常で「寝て治る」状態であれば、ばね指に至ることはないのです。
是非、一度整体で診てもらう事をおすすめします。

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